ホはホログラムのホ PartII

来年の私より今の私の方が若い

2024年 読書記録(1)

寒気が訪れています。

今年はじめての読書記録。


2.
千葉からほとんど出ない引きこもりの
俺が、ルーマニア語の小説家になった話
済東 鉄腸著


まず、ルーマニア語って、
ロシア語とかよりも
イタリア語に近いんですって!

びっくり!
地理的に、どうしてそんなことに?


という驚きは置いといて…。

タイトル通り、
著者はいろんな事情で千葉から
ほとんど出ていないそうなんですが、

ネットを駆使して
ルーマニア人とのネットワークを築き、
ルーマニア語で書いた小説で
ルーマニアの文壇にデビューしたそうで、

その過程を
しゃべり口調で情熱的に
語っている本です。

引きこもりと言っても、
これだけ熱量があれば、今の時代、
ネットの力を借りてかなりのことを
成し遂げられるんだなーと
楽しく読ませていただきました。


…今、ふと思いましたが、
ルーマニア語をマスターした著者は、
いつか イタリア語でも小説が
書けるかもしれないってことじゃない?

ジュンパ・ラヒリも確か
イタリア語で小説を書いたらしい
というのも思い出しました。

ジュンパ・ラヒリ
読破したい小説家に
追加してもいいな。

彼女の小説、
好きなんだよな…

と、とりとめもなく数珠繋ぎに
いろいろ考える楽しい現実逃避のお時間…。



6カ国転校生ナージャの発見
キリーロバ・ナージャ


絵が多く、字が少ない、
とっても読みやすい本でしたが、
(なので数には含めず)

予想以上に
興味深い一冊でした。

著者は子供の頃、
両親の仕事の関係で
6カ国を転々としたそうで、

国によって違う
小学校での学び方を
まとめてくれています。

印象に残ったのは、

フランスでは、
テストの出来が良くても、
なかなか16/20点以上は取れない
ようにしているらしいこと。

「満点(パーフェクト)は
 人生で何度かしか起きないこと」
だからだそう。

アメリカでは逆に、
どんどん誉めるらしく、
いいことではあるが、
「これくらいでいいか」と
簡単に満足してしまって
頭打ちになる子もいるだろうとのこと。

また、
ロシアとフランスでは
文字を書く時にペンを使うらしい。

子供には酷な気がしますが、
鉛筆のように
簡単に訂正できないため、
よーく考えて書くようになるそう。

著者曰く、

「正解はない。
 違いがあるだけ。」

ほんとそう!

どの方法にもメリットと
デメリットがある。

何を重視して
何を選択するか。

すごく面白かったです。



3.
考えごとしたい旅
フィンランドシナモンロール
益田 ミリ著


安定の益田 ミリ センセ。

絵も写真もかわいらしく、
旅行気分になれました。


ここまではいいペース。

軽い読み物が多いからですね。



調子に乗って、
新たに読書リストを追加。



獅子座、A型、丙午。
鈴木 保奈美著


最近BSで本の番組のMCを
してるのを拝見してるので、
早速、保奈美氏の著書を。

女優さんのエッセイって、
基本的に好きなんです。



行きつ戻りつ死ぬまで思案中


老後をテーマにした小説で
ヒットされている作家さんだとか。



材料2つとすこしの調味料で
一生モノのシンプルレシピ


相変わらずレシピ本が好物。



伊藤まさこの器えらび


置き場がないので、
食器を買うのをずっと
控えていましたが、

さすがに飽きてきたのと
ちょっとした時に
違う大きさの器が欲しい…
という瞬間が増えてきたので
参考にさせていただきたい。



茨木のり子の家


前に読んだこともあったか…
ちと記憶にない。

韓国現代詩選つながりで
選びました。

実はもう既に読了。

でも、文字が少ない本なので、
読み物には含めないことにします。

雑然と本が置かれている部屋もあるけれど、
どこも静謐で、著者のイメージに
ぴったりな印象でした。

部屋の様子はその人を現す…。

どきっ。

いや、まさに今の自分の部屋は
私の精神状態を表してる。

まとまりがなくちぐはぐ。


著者の詩がいくつか
掲載されていて、
その中の一文。

”人間は誰でも心の底に
 しいんと静かな湖を持つべきなのだ”

私もそう思う。
静かな森、でもいいと思う。


さて、残り10日あまり。
どれくらい読めるかな。